中小企業診断士試験を受ける方は、働きながら勉強し、かつ仕事が忙しい方も多いと思います。隙間時間をいかに効果的に使い、合格にたどりつくか、1次・2次試験受験者に向けてお伝えします。
※自身の体験談を含みます、個人差もあると思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
1次試験は隙間時間を大活用!TAC教材・講義がおススメ!
通勤・移動時間
TACトレーニングアプリ
TACの本科生を申し込めば、自動的についてくる。これはかなり使える!過去問から
ランダムに出され、間違っていた問題は記録される仕組み。同じ問題を間違っていた場合は、チェックされているので何度もやり直しが可能!
※各科目の過去問が収録されている。携帯で解けるので移動時間に大活躍。
TAC収録動画を聞く
授業前(予習)授業後(復習)として収録動画を聞き、各科目の理解を深める。収録講師は非常にわかりやすいので、目で見るのが辛いときは、耳で聞いて頭に入れるのでOK。
耳で聞く場合は、財務・会計、経済以外の暗記科目の動画を聞くことをおススメ。
昼休み・夜の付き合いまでの時間
TACトレーニング問題集 1,2問解く
財務・会計、経済は、毎日数字やグラフに触れることが大事。TACのトレーニング問題集(講座を申し込めば必ずついてくる。小さいので持ち運びもしやすい。)を持って、合間の時間に1,2問触れることを日課に。
帰宅後
(疲れていないとき)予備校の予習、復習、または過去問を回す。
7科目ある場合は、偏りを減らし、自分にとっての重点科目とそれ以外の科目で回し方を考える。私の場合は、財務・会計、経済、企業経営理論が重点科目だったため、これらの3科目は毎日1科目以上取り組んだ。それ以外の科目も2日以上触れないことがないように回し方を考えた。
(疲れているとき)重点科目のみ、トレーニング問題集を見直す。
私は財務・会計が苦手で、試験まで毎日触れることを決めていたので、TACトレーニングもしくは過去問を1題でも、5分でも10分でも解くことを日課にしていた。重点科目は毎日触れることで自身の自信にもなるので、精神的にもおススメする。
(お酒を飲んでも帰宅途中で抜く、水を多めに飲むことを心がける!)
その他ポイント
①:自分専用見直しノートを作る~1次試験版~
科目別に自分専用ノートを作成、試験当日の休憩時間の確認用ノートを作る。
テキストをたくさん持っていっても、休憩時間中何を見れば良いかわからない。
(1年目の反省)1日目、2日目教科に分けて、ファイリングノートを作成。気に留めておくことが出てくる度にルーズリーフで追加。試験当日の休憩時間はこのノートをフル活用。財務会計、企業経営理論、運営管理は2次でも活用ができ、休憩時間の隙間を効果的に使える。
※自分専用見直しノート 重要論点、自身がよく間違う論点をまとめる(上記は財務・会計)。自身が分かりやすい形でまとめればOK
②:過去問の出来を一目で把握する
一発合格まとめシートのYoutube内にある、過去5年分のチェックシートを活用。
何度も間違っている問題をチェックし、合うまで過去問を解く。ラスト1か月で徹底的に行う。隙間時間で間違った問題を効率的にやり直すことができる。
※一発合格まとめシートが出しているチェックシートを活用。間違えた問題のランクを確認・記載。Bランクまでは必ず合わせる。
③:複数の模試を活用する
余裕があれば、異なる2社を受けると効果的。各受験機関で出すポイントが異なるため。私は会場受験TAC、自宅受験をLECに。LECは解答冊子の持ち運び、隙間時間の復習に大変便利なため、自宅でも良いので受験をおススメ。
LECの解答冊子のイメージはこちら。
※LECは解答集が冊子になっており、裏表で問題と解答が確認できる。特に情報システム、法務はトレンドや改正論点など、受験機関で出す問題が異なるため、2社受験がおススメ。
悩ましい2次試験の隙間時間の活用法!自分なりのアレンジ
通勤・移動時間
読むだけふぞろい
「ふぞろいな合格答案」様々な回答がAA~Cに分けて掲載されている。
平日事例を全て解くのはなかなか時間の確保が難しいので、事例は休日に解き、復習を通勤・移動時間に行う。
①問題を一通り読む②設問を見て与件分の場所を探す。毎日やれば十分トレーニングになる。移動時間はふぞろいの合格者の体験談も読みながら、ちょっと心も緩ませることができる(余談)
見るだけ100字トレーニング
EBAの100字訓練 – EBA (ebatokyo.com)
100字トレーニング(EBA)は、2次試験の理論確認用に使うことができる。
私は運営管理は2年目は1次試験で受けなかったため、知識不足を100字トレーニングで補っていた。苦手な事例だけ、携帯を見て答えを確認するレベルでも良い。
見るだけ設問解釈表
予備校の答練、過去問について、なぜ間違えたのかをきちんと把握するために設問解釈表
を作成。2次試験は設問の解釈が相当重要と言っても過言ではない。設問、設問の解釈、解答の論点、備考と、自分用の資料を作成。書き込むことで理解が深まり、答えの見直しにもなる。(自分が分かりやすい資料にすると良い)
昼休み・夜の付き合いまでの時間
30日完成(事例Ⅳ)
二次試験事例Ⅳの登竜門「30日完成」。事例Ⅳの基礎が詰まっている1冊。解けるまで
何度も回していくのが良い。1問でも問題をするのが日課に。事例Ⅳの計算問題は隙間
時間で実施しやすい。
改訂新版 30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集|同友館オンライン (doyukan.co.jp)
帰宅後
●(疲れているとき)
事例Ⅰ~Ⅲは問題の半分までを目安に解く。与件分を読んで書いたメモだけは残して
おき、できなかった分は翌日に回す。事例Ⅳは設問(大)1つを解く。
●(疲れていないとき)
1つの事例を解いてみる。解答の確認は翌日でもOK。
私は本格的に過去問に取り組み始めたのが、ラスト1か月だったので、自身の苦手な事例ⅢとⅣを中心に取り組み、過去5年分をⅣは3周、Ⅲは2-3周を目安に回す。(ⅠとⅡは1-2周でのぞむことになった、比較的自身の得意分野であったので優先順位を下げた)
その他のポイント
①:自分専用見直しノートを作る~2次試験版~
1次試験と同様、事例毎の頻出キーワードを試験休憩時間に見直せるノートを作成。
特に2次試験は試験の疲労が高く、休憩時間はほぼ休むことに使っても良いくらいなので、簡単に見られるものが良い。
②:100点に近づくまで過去問を解く
設問と与件文を見て、どこに答えがあるのか、全体像をつかめるようになると事例Ⅰ~Ⅲはかなり理解が深まってきたと考えられる。
事例1つで1つのストーリーにできるような解答の書き方にできるようにできると良い。(ふぞろいな合格答案でAが取れれば解答として、それなりに良いものになっていると考えていた)
③:模試の活用(複数受けるのも効果的)
2次試験は解答が公表されないため、特に様々な受験機関の模試を受けることをおススメする。
私はTAC、TBC、AASを受けたが、特にAAS模試の解説、解答分析が分かりやすく、2度復習。設問から与件文を抜き出す作業を中心に行う。特に事例Ⅰ~Ⅲが効果的。
2次公開模試 | AAS 中小企業診断士2次試験対策専門校 (aas-clover.com)
最後に
1次も2次も「定着」がキーワード。
また2次試験のポイントは、1つの事例を通して1つの助言(ストーリー)になっているかどうかが重要。
私の場合、このポイントを10月に入りつかんでのぞんだ。ラスト1か月で分かったところも多くあったので、最後までぜひ諦めないでのぞんでほしい!
1次試験終了後から2次試験までの勉強時間(24.8.8~10.28)
- 事例Ⅰ:42時間
- 事例Ⅱ:38時間28分
- 事例Ⅲ:55時間
- 事例Ⅳ:107時間35分
- 計:約243時間
※23年、24年4月で+100時間程度は勉強。