中小企業は大企業と比べてどうやって戦えばいいのでしょうか
大企業は資金、人材が豊富で一見有利なように見えます
しかし、中小企業は大企業にない武器を使うことで、有利に戦うことができます
この記事では
”小さいことを活かした中小企業のマーケティングの仕方”
を解説します
- 中小企業の経営者・従業員
- マーケティングや営業担当者
の方にお勧めです
マーケティングとは
マーケティングは人によってさまざまな定義を持っていますが、一言でいうと
”売れるための仕組みを構築すること”
です
営業は実際に製品を売ることが目的です
一方でマーケティングはそもそもどうやったら売れるのか、そのためにどのような戦略を立てるのかが重要になります
特に大企業と違って人・物・金が限られている中小企業ではどのようにマーケティングを実施するかで、成果が大きく異なります
中小企業と大企業の違い
それでは具体的に大企業と中小企業の違いをまず考えていきましょう
大企業は中小企業と一般的に資金力があり、多くの営業人材を備え、店舗販売の場合は大型店舗を持ち、大規模な広告宣伝などをすることができます
また、大企業は製品企画や製造にも人材、設備などを十分に保有しています
しかし、その一番の欠点として一定規模の売上がこれらの資本を賄うための必ず必要になります
つまりニッチな限られた客層(ターゲット)を対象にすると成り立たなく、一定規模を客層を対象にする必要があります
そのため、大企業が狙いたくても規模の観点で狙えない市場は必ずあります
大企業が狙えない市場に対して、中小企業ならではの武器を活用してビジネスを進めていくことが重要です
大企業 | 中小企業 | |
資金 | 多い | 少ない |
人材 | 多い | 少ない |
設備 | 大型・高性能・豊富 | 最低限 |
戦略 | 固定費(人件費、設備費用など)を賄うために一定規模の売上を狙う必要がある | 会社の規模にあっていれば、必ずしも大きな売り上げを狙う必要はない |
狙うべき客層 | 幅広いターゲット | 限られたニッチな層 |
勝つために必要なマーケティング戦略4選
では具体的に中小企業のマーケティングの仕方を考えていきましょう
ポイントは
- ターゲットは絞る
- 狭く・深いラインナップ
- 新規より既存顧客
- 素早いPDCAの実施
です
順番に考えていきましょう
ターゲットは絞る
大企業は前述のように一定規模の売上が必要となるため、広いターゲットが必要となります
中小企業は別のターゲットを狙うことで、きちんとすみわけで利益を獲得することができます
- 本格志向・こだわりの強い層
- 特定の地域でしか得られないものを好む層
- 小さなお店を好む層
- 専門店を好む層
- 店員とのコミュニケーションを好む層
ターゲットを決めるためのポイントは、大企業と同じ顧客層は避け、なるべくニッチな層を狙うことが重要です
きちんとターゲットを決めてアプローチすることでビジネスで勝てる可能性が高まります
狭く深いラインナップ
幅広く製品やラインアップ(いわゆる横のラインナップ)を扱う総合型のビジネスでは大企業に勝つことはできません
特定のサービスに特化(狭く・深いのラインアップ)を重視することで差別化することができます
例えば紅茶のみ取り扱う、日本酒のみ取り扱うなど、特定の商品・サービスに特化して専門的な商品・サービスを取り扱うことでニッチなニーズを満たすことができます
この場合、製品に対する従業品の知識も非常に重要で、顧客のニーズにうまく訴求するような提案をすることでより効果的になります
狭く・深いランナップと専門性の高い知識はセットで必要になります
新規より既存顧客
立地が良い場所、豊富な広告宣伝活動、各地の保有する営業拠点など大企業は新規顧客を獲得するための十分なリソースをもっています
リソースの限られた中小企業はまずは新規より既存の顧客を重視しましょう
既存の顧客に満足してもらい、再度来年を促すためにコミュニケーションやサービスを充実させ満足度向上をはかります
そのうえで口コミでの新規顧客の開拓を図っていくことで事業拡大を図ります
素早いPDCAの実施
一般的に中小企業のほうがフットワークが軽く、意思決定のスピードも速くなります
新しい顧客のニーズを取り込んだ製品の提供やビジネスを進めてく中で出てきた課題を即時解決することなどを随時改善することで競争力をもつことができます
まとめ
中小企業は小さいことを活かして、マーケティングをすることで大企業とは異なる立ち位置でビジネスをすることができます
そのためのポイントは
- ターゲットは絞る
- 狭く・深いラインナップ
- 新規より既存顧客
- 素早いPDCAの実施
です
中小企業なりのマーケティング戦略を実施することでビジネスを優位に進めることができます