「求人広告出してるけど、なかなか良い人からの応募がないんだよね」
「みんな大手企業希望なんでしょ。うちなんかには来てくれないんじゃないの」
「せっかく入ってくれてもすぐ辞めてしまうし」
こんなボヤキが中小企業の経営者様から聞こえてきます。
でも、ここであきらめてしまってはもったいないです。
出している求人広告で、自社の魅力をPRできていますか?
どんな仕事か。どんな人に来てもらいたいか。わかりやすく伝えられていますか?
実は、求職者が仕事を選ぶ際には、「会社の知名度」や「会社の規模」は重要視していないことが多いのです。
ですが、知らないから・・・、わからないから・・・
大企業や知名度のある企業だと安心、と思ってしまうのです。
逆に言えば、どんな会社でどんな仕事なのかを知ってもらえれば、
中小企業の採用も確度がグッと上がるということです。
そのためには積極的な情報発信が大事です。
そこで、求人票作成のポイントについてお伝えしたいと思います。
求人票とは
求人票というとイメージされるのは、ハローワークのものでしょうか?
それ以外でも転職サイトやWeb媒体に掲載されている求人広告は
すべて求人票ということになります。
もちろん自社サイトでの求人募集や
店頭での「アルバイト求む」といったチラシも求人票です。
求人票には以下のように最低限明示しなければいけない内容が職業安定法によって
決まっています。
求人票には法律で定められている内容を記載すること以外に、果たす役割があります。
「求職者と会社をつなぐ重要なツール」ということです。
そして抑えておきたいのは、「“選ぶ”ではなく“選ばれる”を意識しましょう」です。
そのためには、どんな仕事か、どんな会社かをきちんと知ってもらうことが重要です。
求人票作成のコツ
中小企業で働くメリットと魅力は次のようなことです。
- 中小企業では、社長や幹部社員が身近な存在であることが多い
- 隣の部署が近くにあり、会社全体の仕事が見えやすい
- 大企業のような分業化が難しいため、幅広い業務をこなしていることが多く、成長の機会が豊富
これらをふまえて、仕事内容や職場環境に関しての情報発信をされるとよいでしょう。
仕事内容
「入社したら何をするの?」
求職者が最も気になっていることは、仕事内容です。
私にできるかしら・・?希望に合うかな・・?と不安と期待を持っています。
そして「将来的には何をできるの?」。これも仕事を選ぶ際に知っておきたいことです。
ステップアップできるのかな?
せっかく入社した会社で長く勤務し、自分も成長したいと思っています。
これらの求職者の気持ちに応えるために・・
- 仕事内容はできるだけ詳細に記載する
悪い例 総務部で一般事務
良い例 総務業務8割、経理業務2割。総務業務では、備品管理のためExcelのフォームへ入力後、Sum関数とV-Look関数を使用して集計あり - 1日の仕事の流れを示すとイメージしやすい
- 入社3年目、5年目、10年目の業務や役職・年収イメージを表す
- 取得できるスキルや資格があれば記載する
職場環境
「どんな職場で働くの?」
オフィスが綺麗だといいな?周辺には何があるのかな?テレワークも取り入れられるのかな?
「誰と働くの?」
年齢層はどうかな?浮かないといいな。
日々働く環境と一緒に働く職場の人たちは、大事なので、できるだけ知っておきたいですよね。
- HPや求人広告に写真を掲載する
写真の例)社長、一緒に働く社員、オフィスの外観・内観 など。 - 社員の声を載せる。複数名(年次別、職種別)あるとよい
- 周辺情報の記載もおすすめ
- テレワーク活用頻度
ターゲットを明確に
求人票を見た人が「わたしにピッタリ!」と思ってくれたら、勝ちです。
そのためにはペルソナマーケティングの手法で、どんな人に来てもらいたいのか、一人の具体的な人を想像して求人票を作成すると有効です。
※ペルソナマーケティングとは、架空の一人の人物(=ペルソナ)をその人の性別、年齢、趣味など細かいレベルまで設定し、そのペルソナに突き刺さる商品開発、プロモーション戦略をとる手法です。 ペルソナマーケティングについて知りたい方はこちらご覧ください。
最後に
たくさん応募者がくることがよいことではなくて、たった一人の応募者が「私にぴったり」と思ってくれて、確実に採用できればよいのです。
特に中小企業の場合には、採用の確度を上げていくことが大事だと思いますので、ぜひ積極的な情報発信をして、運命の候補者に出会ってください。